会話力

「英語を話せるようになりたいんですが、おすすめの勉強法はありますか。」 レッスンを受けてくださる生徒さんから、よく尋ねられます。単語帳や会話本でフレーズを覚えたり、ニュースや映画を見るなど学習法は様々で、皆さんそれぞれお好みの練習法で取り組んでいらっしゃるでしょう。 英語を話すのに、文法や単語力はもちろん必要です。私が最近レッスンで感じ、強化しようとしているのは、「コミュニケーション」です。話すことそのものを考えてみると、会話は、話す相手がいて成り立ちます。家族や友人との会話を想像してみてください。相手が話す-> それを聴いて理解する->わかりにくい、またはもっと情報を知りたいときは質問するといった具合で会話が進みますね。 英語を話すとき、この「聴く」「理解する」「質問する」をどの程度行っているかを少し振り返ってみてください。また、相手の話し方にもう少し注意を向けてみると、使っている表現、例えばよく使う動詞やフレーズなどに気がつくことができます。そして、わかりやすい英語を話す相手の表現は、ぜひ自分の表現にも取り入れていきましょう! グループレッスンをご受講いただいている方から、「他の人の話し方を聞いて勉強になる」、「苦戦されているところが自分にもわかる、自分だとこんな風に言うだろうな」とおっしゃるのを聞きます。相手の話を聴いて、学びを深めていらっしゃる様子がよくわかります。また、ご自身が話すときも、質問を待つばかりでなく、チャンスがあれば自分から話を広げていきましょう。自分から質問して、相手に答えてもらうようにすると話が広がっていきます。グループレッスンの最大の利点は、コミュニケーション力を高めることです。たくさん聴いて、質問し、コミュニケーションを深めましょう。

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生活して知る文化編①

日本の自動車会社で勤務していたとき、SUVを海外に売り出す戦略の一環で、社内マーケティング資料を作成していました。SUVの魅力の一つは、後部座席を倒し、荷室を広く使えることです。私は今、マサチューセッツ州のボストンで生活していますが、ニューイングランド地方(マサチューセッツ州を含む東部6州)は自然豊かな地域で、みんなアウトドア活動をよく楽しんでいます。ハイキングやサイクリング、カイヤック、キャンプ、スノーボードなど様々なアウトドア活動に必要な道具を詰め込んでの移動には、SUVが活躍しています。 マーケティング資料作成の話に戻りますが、SUVのコンペティター要素として、ピックアップトラック(pickup truck)があります。ピックアップトラックとは、日本の軽トラックをふた回りほど大きくしたトラックです。そもそもピックアップトラックって、何?何に使うの?リサーチした後でも、あまりピンとこなかったことを覚えています。 文化は、その土地で生活してはじめて分かると言いますが、ピックアップトラックの一例はまさにその通りだと感じます。大きな道具を運ぶということは分かっていましたが、専門職の人に限らず、普通の人たちがピックアップトラックを生活に必要なものとして使っています。小規模の引っ越しに使ったり、日曜大工(DIY)の物資を揃えにHome Depotに行ったり、ヤードセール(yard sale:引っ越し前後でものを減らし(downsize)、いらなくなったものを家の庭で売る)で中古品をピックアップしたりと、大活躍です。

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英作文の強い味方

英作文の課題やちょっとしたEメールを書くとき、自分の書いた英語をどのようにチェックしてますか。早急に仕上げたいものを、毎回誰かにチェックしてもらうわけにもいきませんよね。今回は文法のチェックを素早く、無料でできるツールを紹介します。 Grammarlyはウェブ上でも、パソコンにダウンロードしても使用できるアプリケーション。英語学習者の強い味方です。使い方は簡単。書いたものをアプリにコピー&ペースト、または、Wordなどで作成したドキュメントをそのままインポートすることもできます。修正箇所は次のように表示されます。どの部分をどのように修正すればよいかすぐに分かる、ユーザーフレンドリーなアプリです。 ミスをしがちな冠詞やコンマの使い方もチェックしてくれます。もちろん、提案されたものをその通りに直すのでなく、チョイスを与えてくれるので自分で考えて修正できます。自分のライティングの癖を見つけることにもつながります。無料ではありませんが、プレミアムバージョンでは、ワードチョイスや、書いた英文の構造をチェックしてくれます。構造については、例えば、受動態(passive voice)の文を能動態(active voice)に修正するといったポイントを指摘してくれます。 テクノロジーを強い味方にし、ライティング力を向上させましょう。

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英語と日本語の構造の違い

日本語は「語句」(名詞)、英語は「節」(S+V)で説明するように表現すると言われるのを聞いたことがありますか。通訳学校で教わり、練習しながらしばらく考えていました。アメリカで生活して、周りの人の話す言葉を観察してみると、まさに「節」で話しているのです。もちろん、ルールではありませんから、数語で説明が足りるときには、英語でも「句」で表現します。 例えば、理由を述べる場合、「昨日熱で学校を休んだ」というとき、I didn’t go to school because I had a fever. I didn’t go to school because of my fever. 多くのネイティブスピーカーは最初の表現を使うでしょう。日本語は「熱で」という簡単に言えてしまうことが、英語だと「私は熱があったから」というように、若干、説明的な感じがしますね。おまけに、多くの日本人が苦手とする前置詞。前置詞には複数の意味があります。「熱で」という場合、”for my fever…?” “from my fever…?”など、句で表すと、前置詞の選択で迷うこともあるでしょう。これが、節だと簡単に言えます。節でばかり表現すると、くどいかなと思うかもしれません。しかし、はじめはそれくらい説明して大丈夫です。慣れれば、いろんな「句」を使った表現ができるようになります。会話で、ちょっと伝わっていない瞬間を感じた場合は、「節」を積極的に使いながら「説明する」という意識をもって話してみましょう。そうすれば、より相手に伝わりやすくなります。 これは、実際のレッスンでの一例ですが、「家を買うと、一生そこにピン止めされてしまう」という表現、あなたならどのように言いますか。レッスンでは、「ピン止めという単語が…」と、どの単語を使えばいいかと迷われていたようです。日本語に当てはまる英単語を探すのではなく、その表現自体がどのような意味かを説明することを考えてみましょう。もちろん、様々な表現で言い表せますが、If you buy a place, you will have to stay there for the rest of your life. などと表現することができます。

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好印象をもってもらおう

今日は、ビジネスで海外から来られるクライエントやパートナーの方との対面について学びましょう。会話がスムーズにいくか、ご自身が発表などをされる場合はプレゼンテーションが上手くいくかなどを考えると緊張しますね。それよりもまずは、第一印象を決めましょう。日本人同士の挨拶と特別に変わりはありませんが、まずは、笑顔で握手をします。この時、相手の目を見て、握手はしっかりと。(もちろん、強く握りしめる必要はありませんが、しっかりと握り信用の印を示しましょう)そして、”How are you?”の言葉を忘れずに。”How are you?”は挨拶の言葉です。”How are you?”という質問に、長々と答えを返してくる方はほとんどいらっしゃらないでしょう。”Great!” “Good”や”Not so bad”など、簡単な言葉が返ってくることが多いので、恐れずに言ってみましょう。 感謝も気遣いの大きな印です。まずは来てくれたことに感謝の気持ちを伝えたいですよね。”Thank you for…”を使って、元気に”Thank you for coming!”と。好印象をもってもらえます。また、相手の何かをほめるときは、”I like your ….”と言って、スモールトークにつなげてみましょう。きっと好印象をもってもらえます。

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