日本の自動車会社で勤務していたとき、SUVを海外に売り出す戦略の一環で、社内マーケティング資料を作成していました。SUVの魅力の一つは、後部座席を倒し、荷室を広く使えることです。私は今、マサチューセッツ州のボストンで生活していますが、ニューイングランド地方(マサチューセッツ州を含む東部6州)は自然豊かな地域で、みんなアウトドア活動をよく楽しんでいます。ハイキングやサイクリング、カイヤック、キャンプ、スノーボードなど様々なアウトドア活動に必要な道具を詰め込んでの移動には、SUVが活躍しています。
マーケティング資料作成の話に戻りますが、SUVのコンペティター要素として、ピックアップトラック(pickup truck)があります。ピックアップトラックとは、日本の軽トラックをふた回りほど大きくしたトラックです。そもそもピックアップトラックって、何?何に使うの?リサーチした後でも、あまりピンとこなかったことを覚えています。
文化は、その土地で生活してはじめて分かると言いますが、ピックアップトラックの一例はまさにその通りだと感じます。大きな道具を運ぶということは分かっていましたが、専門職の人に限らず、普通の人たちがピックアップトラックを生活に必要なものとして使っています。小規模の引っ越しに使ったり、日曜大工(DIY)の物資を揃えにHome Depotに行ったり、ヤードセール(yard sale:引っ越し前後でものを減らし(downsize)、いらなくなったものを家の庭で売る)で中古品をピックアップしたりと、大活躍です。
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